2024年秋！ライトアップ、夜の拝観が楽しめる京都のお寺特集

秋から冬にかけて京都の夜は長いもの。
夜の時間を満喫するためにも、夜間に行われる紅葉のライトアップを見に行ってみませんか。

一筋の青い光が照らす東山「清水寺」

四季折々違った表情を見せる「清水寺」も、秋の紅葉はことさら人気を集めます。
境内にある紅葉の数はおよそ1000本と京都でも随一の多さ。
夜のライトアップ時は観音の慈悲を表すという青い光「観音慈悲光」が放たれ、東山一帯がより幻想的な雰囲気に包まれます。
見どころも多岐に渡りますが、特に放生池へ映る紅葉と三重塔、観音慈悲光の共演は必見と言えるでしょう。

清水寺 ～四季を通して楽しめる世界文化遺産～

清水寺は、のちに延鎮上人（えんちんしょうにん）となる賢心が、宝亀9（778）音羽の滝を訪れ、滝上の草庵に霊木から彫った千手観音像を祀ったことから始まります。その後、坂上田村麻呂が長岡京の紫宸殿を寄進。…

大胆カラーのアートな光×紅葉「高台寺」

アーティスティックなライトアップを楽しみたい方におすすめなのがここ「高台寺」。
方丈前庭「波心庭」に映し出される光のアートは、古寺とは思えないほど大胆な色使いです。
また、観月台や紅葉が映り込む「臥龍池」付近の光景は、その美しさから写真へ残すのにぴったり。
入場は昼夜入れ替えでないため、混雑を避けたいのであれば少し早めに入場するのがベターですよ。

北政所ゆかりのお寺・高台寺

高台寺は、慶長11年（1606）、豊臣秀吉の正室だった北政所（ねね）が秀吉の菩提を弔うために創建したお寺です。もともと、実母のため寺町あたりに康徳寺（こうとくじ）というお寺を建立し、秀吉の没後は高台院…

紅葉だけじゃない！お寺ならではの景色も魅力な「知恩院」

「知恩院」のメインは国宝である「三門」の堂々たる姿。
ライトアップ時夜の闇に浮かび上がるこの三門は、紅葉と併せてぜひ味わっていただきたい風景のひとつです。
他にも、「補陀落池」で紅葉に囲まれながら佇む観音菩薩像や、フットライトで照らされる厳かな参道などチェックしておきたいポイントはたくさん。
お寺ならではの景色が紅葉と見事にマッチした秋の知恩院、夜の東山を散策するなら忘れず訪れてくださいね。

知恩院 ～日本最大級の三門～

浄土宗の総本山である知恩院は、承安5年（1175）に法然上人が現在の知恩院御影堂（みえいどう）の近くに移り住んだことにはじまります。文暦元年（1234）に弟子の源智上人が、壊されていた法然上人のお墓を…

京都トップクラス！一面の紅葉を楽しむなら「永観堂」

「もみじの永観堂」の別名を持つほど、秋の姿を愛でられてきた「永観堂」。
こちらで押さえておきたい絶景ポイントは、やはり境内で最も高い位置にある多宝塔とそこからの眺めでしょう。
また、「永観堂の紅葉と言えば」で思いつく方の多い、放生池とそこにかかる橋の見せる艶やかな様子もFunJapoのイチ押し。
3000本にも及ぶ紅葉によって生み出される雄大な景色、京都の紅葉を堪能するのならマストチェックです。

平安時代からの紅葉の名所・永観堂禅林寺

永観堂禅林寺は、歌人・藤原関雄が真紹僧都（しんしょうそうず）に別荘を寄進したのがはじまり。仁寿3年（853）、弘法大師の弟子だった真紹僧都（しんしょうそうず）がその場所に真言密教のお寺を創建します。貞…

座りつつ眺める日本庭園×紅葉「天授庵」

京都の名だたる紅葉スポット「南禅寺」の塔頭である「天授庵」は、庭園を中心とした紅葉が見どころ。
さらにこの時期は普段入ることのできない書院の中から紅葉、そしてわびさび溢れる日本庭園を楽しむことができます。
広さとしては前述の寺院らよりもだいぶ小さめですが、建物の中で腰を下ろしゆっくり味わう紅葉はまた格別というもの。
境内にある南庭・東庭はどちらも見事ながら違った趣。一度で二度おいしい天授庵の紅葉、秋の夜長のお供にいかがですか。

この時期だけの公開！嵐山のイチ押し紅葉スポット「宝厳院」

「宝厳院」は嵐山屈指の名刹「天龍寺」の塔頭寺院であり、春と秋の限られた期間にしか拝観できないスポットです。
丁寧に管理・整備された境内は期間限定なのがもったいないほどの美しさ。
特に青々とした苔に落ち葉が彩りを添える様子は、写真好きでなくとも思わず一枚撮影したくなるようなフォトジェニックさが詰まっています。
ライトアップ時碧く照らされることにより、いっそう荘厳さの増す境内の巨石「碧岩」もぜひ注目してくださいね。

季節限定のお楽しみ・宝厳院

天龍寺の塔頭の1つである宝厳院。寛正2年（1461）に、細川頼之が聖仲永光禅師に開山を依頼して創建されました。もともとは、現在の京都市上京区の場所にあったそう。応仁の乱で焼失しますが、天正年間（157…

歴史ある舞台で見る紅葉の美しさ「北野天満宮」

近年京都の中で紅葉の名所として急速に知名度を上げた「北野天満宮」。
錦秋の時期は京都の歴史において重要な役割を果たした「御土居」が鮮やかな紅葉と融合し、古き時代に思いを馳せる特別な場所へと変化しています。
中でも神社特有の朱塗りの橋とそれを包む紅葉の景観が見られるエリアは、北野天満宮イチの絶景紅葉スポットと言って差し支えないでしょう。
「夜の闇に浮かび上がる紅葉の姿をシンプルに楽しみたい」そんな方には特におすすめしたい場所です。

北野天満宮 ～菅原道真公ゆかりの梅の名所～

天暦元年(947)に創建された北野天満宮は、菅原道真公を祀る全国約1万2000社の天満宮、天神社の総本社です。学問の神様・芸能の神様として、広く知られています。北野天満宮の創建前から、この場所に今も残…

陽の光に照らされるそれとはまた違い、どこか幻想的な雰囲気を魅せてくれるのが夜における紅葉の魅力。
昼に一度紅葉を愛でてから、夜にもう一度拝観する……そういった楽しみ方によってよりいっそう秋を満喫するのも、素敵な夜の過ごし方だと思います。