平野神社の桜花祭 ～花山天皇が桜をお手植えした日に開催～

平野神社はもともと平城宮内にありましたが、平安京遷都と共にこの地に移転。平安京を乾（西北の方角）から警護していた神社です。花山天皇が寛和元年（985）に桜をお手植えしたころから、貴族の間では桜の名所として知られていました。

中世には荒廃していた時期もありますが、寛永年間（1624～1644）、公家・西洞院時慶（にしのとういんときよし）が「平野造」の本殿を再建。また、桜もたくさん植え、一般の人にも夜桜の名所として知られるようになりました。拝殿は、慶安3年（1650）に東福門院が再建しました。

境内では約60種400本の桜を約1ヶ月半に渡ってみることができ、3月25日（日）～4月20日（金）の日没～21:00ころまで夜桜のライトアップも開催。桜の開花期間中には、コンサートが開催され、桜茶屋も登場します。

桜花祭は、大正10年（1921）から、花山天皇が桜をお手植えしたのと同じ4月10日に開催されています。

桜花祭のはじまりは、10:00。
11:00ころ、平野神社から徒歩10分ほどの花山天皇陵に参拝し、舞楽「東（あずま）遊び」を奉納します。
12:00に神幸列発輿祭が執り行われ、13:00から平野、衣笠の氏子地域・約4キロを時代行列が練り歩きます。

先頭には振れ太鼓。その後に赤鬼と青鬼が続きます。天皇の乗り物であるご鳳輦（ほうれん）、騎馬、花山車、天平時代の風俗を身に着けた織姫、稚児など約200人による行列は、15：30ころ再び平野神社に到着。神幸祭還幸祭が行われます。神官は、烏帽子（えぼし）に桜の挿頭（かざし）をつけ、桜花祭に参加します。

平野神社・桜花祭Webページ　http://www.hiranojinja.com/home/gaiyo/nentyugyoji/okasai