【2024年版】京都の桜ライトアップ10選

陽の光に照らされ観賞する桜も和やかで素敵ですが、夜の闇に浮かび上がる桜もまた美しいもの。
夜の表情を見せてくれる京都の桜ライトアップスポット10選、今宵楽しむ夜桜を決める参考に、ぜひどうぞ。

美しい祇園の夜桜……円山公園

京都のお花見スポットとして非常に有名なのがここ円山公園です。
園内にはソメイヨシノやヤマザクラなど約700本の桜が咲き誇りますが、こちらの桜で最も有名なのはなんといっても「祇園の夜桜」と呼ばれる大きなシダレザクラでしょう。
公園内には高い建物もないため邪魔となる背景もなく、ただ夜の光に照らされるシダレザクラだけを愛でることができます。
円山公園は夜もお花見場所として人気ですから、宴会の中さっと抜け出し1人で桜観賞……なんてことをしても良さそうですね。

施設名	円山公園
ライトアップ期間	3月下旬～4月中旬（日没～24:00）（※2017年は3月24日～4月9日）
住所	京都府京都市東山区円山町
電話番号	075-643-5405（建設局南部みどり管理事務所）
料金	無料

 

プロジェクションマッピングで演出！高台寺

天下人・豊臣秀吉の正室であるねね（北政所）が、夫を弔うために創建したのがこちらの高台寺。
境内ではおよそ50本の桜を見ることができ、とりわけ方丈前から眺める波心庭のシダレザクラは絶景です。
そしてメインであるライトアップにはプロジェクションマッピングという特殊かつアーティスティックな演出を用いており、近年それが参拝客に大人気なのだそう。
独創的な色合いで輝く社寺の庭園と桜……伝統と現代アートの融合を楽しんでくださいね。

施設名	高台寺
ライトアップ期間	3月8日～5月6日（9:00～21:30）
住所	京都府京都市東山区高台寺下河原町526
電話番号	075-561-9966
料金	600円

 

古都の城が見せる夜の姿……二条城

二条城は京都市に残る名城として日本、そして世界に広く知られています。
1年を問わず賑わいを見せるこちらで、特に観光客の訪れる桜の季節に開催されるのが「二条城桜まつり」。
京都の名産品の販売や特設ステージでのイベントなど盛りだくさんな内容ですが、やはり注目度が高いのは夜桜のライトアップ。
現代の街中に位置する古都のお城で見る幻想的な桜の姿は、夜の闇も相まって時間の概念を忘れてしまいそうになりますよ。

施設名	元離宮二条城
ライトアップ期間	3月21日～4月14日（18:00～21:30）
住所	京都府京都市中京区二条通堀川西入二条城町541
電話番号	075-841-0096
料金	600円、和装の方は無料

 

音楽を楽しみながら鑑賞……平安神宮

平安神宮は「細雪」や「古都」などの著名文学にも登場する桜の名所です。
そんな平安神宮では毎年桜シーズンに「平安神宮 紅しだれコンサート」を開催しており、例年大勢の参拝客が夜桜と音楽の共演を楽しんでいます。
コンサートといっても客席は設けられないので、自由に苑内を散策しながら聴けるのが桜目当ての方にも嬉しいポイントですね。
また、広大な池が水鏡となり桜を映し出す光景「桜影」は、薄い暗闇により水の青さが増す日暮れ後が特におすすめですよ。

施設名	平安神宮
ライトアップ期間	4月5日～8日（18:15～21:00）
住所	京都府京都市左京区岡崎西天王町97
電話番号	075-761-0221
料金	2000円

 

舟から見上げる満開の桜！岡崎疏水

前述の平安神宮からすぐに向かえるもう一つの桜スポットがこの岡崎疎水です。
道すがら疎水の桜を眺めるのも充分趣がありますが、やはりおすすめしたいのは十石船からのお花見でしょう。
南禅寺の乗船場から夷川ダムまでの往復25分の桜観賞は、短い時間ながらもいつもと違った桜を楽しめるため毎年多くの観光客から人気を集めています。
もちろん夜間のライトアップ時に乗船することもできますので、昼と併せて利用したいところですね。

施設名	岡崎疏水
ライトアップ期間	3月30日～4月10日（18:00頃～21:30）
住所	京都府京都市左京区
電話番号	十石船巡りについては075-321-7696（京都府旅行業協同組合）
料金	無料（十石船めぐりは1200円）

 

ぼんぼりと灯籠の灯りで……平野神社

平野神社は京都にある桜名所の中でも桜の品種が非常に多く、約60種類の桜を見ることができる「桜のテーマパーク」です。
昼だけでなく夜の桜も観賞することができる他、ライトアップ期間中は屋台も出るためフードやドリンクで冷えた身体を温めるのにもぴったり。
こちらのライトアップで特筆すべきなのは、なんといっても境内にあるぼんぼりや灯籠にも灯りがつくことでしょう。
和の風情溢れる灯りに照らされた桜は、きっと良い夜桜見物の思い出になるはずですよ。

施設名	平野神社
ライトアップ期間	3月25日～4月20日（日没～21:00頃）
住所	京都府京都市北区平野宮本町1
電話番号	075-461-4450
料金	境内無料

 

夜桜見物のできる電車！嵐電桜のトンネル

観光地への足として利用することも多い嵐電（京福電車）ですが、桜の時期はその移動自体が観光の目的へと変化します。
嵐電鳴滝駅から宇多野駅まで約200mの区間は桜で華やぎ、まさに「桜のトンネル」と呼ぶに相応しい様相へ。
また、ライトアップ時にこちらを電車で通過する際は車内の灯りが消され、夜の闇に照らされる桜を存分に愛でられるという粋な計らいもあるのだそう。
他ではなかなか味わえない「電車から見る夜桜」、この春のお花見計画に加えてみませんか。

施設名	嵐電鳴滝駅～宇多野駅間（桜のトンネル）
ライトアップ期間	3月下旬～4月上旬（18:30～20:30）（※2017年は4月7日～9日）
住所	京都府京都市右京区
電話番号	075-801-2511（京福電鉄）
料金	無料（鳴滝駅～宇多野駅間の乗車は片道220円）

 

桜以外の草花もライトアップ！京都府立植物園

京都府立植物園には約130品種およそ450本の桜が植えられ、日中はお弁当を食べつつお花見をする子ども連れの来園者が多く集まります。
一転して夜のライトアップされた桜を見に来るのは大人が多く、昼夜でずいぶんと違う雰囲気を感じ取ることができるでしょう。
こちらのお花見一押しポイントは、桜以外の草花も夜の姿を楽しめるところです。
夜桜ならぬ夜チューリップなども観賞できるので、一粒で二度美味しいお得感満載の気分になれますよ。

施設名	京都府立植物園
ライトアップ期間	3月25日～4月7日（日没～21:00）
住所	京都府京都市左京区下鴨半木町
電話番号	075-701-0141
料金	200円

 

夜景も楽しめる贅沢仕様……将軍塚青龍殿

青蓮院門跡の飛地境内であり、京都市内を一望できる場所に位置するのが将軍塚青龍殿です。
約200本の桜が咲き誇る日本庭園は大変素晴らしい造形をしているので、ライトアップ時は桜だけでなく夜の庭園の姿にも注目してほしいところ。
そして2014年に青龍殿と共に建立された大舞台では、前述の通り京都市内を見渡せる圧巻の風景が広がります。
夜桜、夜の庭園、さらには市内の夜景まで……さまざまな夜の姿を楽しめるフルコースのお出かけをご堪能ください。

施設名	将軍塚青龍殿
ライトアップ期間	3月30日～4月15日、4月27日～5月6日（共に17:00～21:30）
住所	京都府京都市山科区厨子奥花鳥町28
電話番号	075-771-0390
料金	500円

 

圧巻のシダレザクラ！大石神社

大石神社は市内の中心部から少し外れた場所にありつつも、美しい桜を観賞できることで広くその名を知られています。
この神社のご神木である大石桜と名付けられた樹高9.5mの立派なシダレザクラは、京都でもいち早く開花するため少し早めのお花見には最適です。
見ごろの時期に行われるライトアップでは夜の闇に浮かび上がる幽玄な姿を眺めることができ、背景のぼんぼりも相まって和の情緒がたっぷり感じられます。
大石桜だけでなく鳥居に連なる参道の桜も見事ですので、そちらもぜひご覧くださいね。

施設名	大石神社
ライトアップ期間	見ごろの時期に実施（18:30～21:00）（※2017年は4月4日～6日）
住所	京都市山科区西野山桜ノ馬場町116
電話番号	075-581-5645
料金	境内無料

京都の春の夜はまだまだ冷えますが、そんな思いをしても見る価値が勝る夜桜の数々。
ライトアップされた桜が見せる幻想的な風景は、きっと心を温めてくれるはずですよ。