【2024年GW特集】ゴールデンウィークに見ごろの花は？ ～京都花だより～

ゴールデンウィークはちょうど春から初夏へ移り変わる時期。
もちろん京都にも季節の花々が咲き誇ります。
ツツジ、ボタン、ヤマブキ、あなたはどの花を愛でに行きますか。

関西一のツツジの名所！三室戸寺

三室戸寺は宇治に鎮座する本山修験宗の別格本山で、西国三十三所の一つに数えられています。
ハスやアジサイなど季節に合わせたさまざまな花が見られるこちらの寺院では、ゴールデンウィーク頃に「つつじ・しゃくなげ園」のツツジが見ごろを迎えます。
ツツジの色も紫・ピンク・白など多様にあり、約2万株に及ぶその規模は近畿でも指折りなのだそう。
京都のツツジの名所「つつじ寺」とも呼ばれるほどの絶景、ぜひその目でご覧になってください。

施設名	三室戸寺
住所	京都府宇治市莵道滋賀谷21
電話番号	0774-21-2067
拝観時間	8:30～16:30（4月1日～10月31日）
料金	500円

 

真っ赤に染まるキリシマツツジ！長岡天満宮

阪急電鉄京都線の特急が止まる「長岡天神」駅からほど近くに位置するのがここ長岡天満宮です。
こちらの神社もツツジで有名なのですが、なかでも「キリシマツツジ」という燃え上がるような赤い色の品種に特化しています。
境内の大鳥居周辺をキリシマツツジが真っ赤に染め上げるその様子は、見る者を圧倒させてしまうほど。
天気のいい日に見せる青空との対比が見事なので、晴れた日に訪れるのがおすすめです。

施設名	長岡天満宮
住所	京都府長岡京市天神2丁目15-13
電話番号	075-951-1025
拝観時間	9:00～18:00（4月～9月）
料金	境内無料

 

ボタンと古寺が見せる和の風情……乙訓寺

「牡丹の寺」としてその名を馳せている乙訓寺は、前述の長岡天満宮と同じく長岡京市にある真言宗豊山派の寺院です。
普段は町の小さなお寺といった風情ですが、ボタンが咲き始めるゴールデンウィークの頃には大勢の参拝客が花を見に訪れます。
およそ2000株ものボタンが所狭しと咲き誇る姿は、ボタン一輪一輪の大きさもあって見応え抜群。
なかには和傘の下で咲いているものもありますので、和の情緒を求める方には特に満足いただけるのではないでしょうか。

施設名	乙訓寺
住所	京都府長岡京市今里三丁目14-7
電話番号	075-951-5759
拝観時間	8:00～17:00
料金	500円

 

豪奢な天蓋の花々……平等院

平等院は10円玉にもなった鳳凰堂で特に知られる、平安時代に創建された古寺です。
境内には樹齢およそ280年もの立派な藤が植えられており、見ごろの時期にはこちらを求めてやってくる参拝客も多いのだとか。
丁寧に育てられた藤の花が垂れ下がる姿はまるで天蓋のようで、背景に佇む鳳凰堂との絵的な相性もぴったり。
同時期に見ごろを迎えるツツジも一緒に楽しめますから、一粒で二度おいしい贅沢なお花見に最適ですね。

施設名	平等院
住所	京都府宇治市宇治蓮華116
電話番号	0774-21-2861
拝観時間	8:30～17:30（17:15受付終了）
料金	600円

 

天然記念物にも指定されたカキツバタ！大田神社

京都でも有数の神社である上賀茂神社、その摂社にあたるのが大田神社です。
こちらの目玉はなんといっても境内の大田の沢にあるカキツバタ野生群落でしょう。
国の天然記念物にも指定されているこのカキツバタが花をつける時期は、葉の緑と花の紫がなんとも鮮やかで美しい独特の光景を沢一面に生み出します。
平安時代にはすでに有名だったというこの景色を求め、いにしえからの美に浸りに行ってみませんか。

施設名	大田神社
住所	京都府京都市北区上賀茂本山340
電話番号	075-781-0011
拝観時間	9:30～17:00
料金	300円（カキツバタ育成協力金）

 

太陽×青空に映える黄金色のヤマブキ！松尾大社

松尾大社は京都市の西部に位置する神社で、醸造祖神を祀っていることから酒造家達より強く信仰を集めています。
松尾大社の春の風物詩とも言える約3000株ものヤマブキは主に境内に流れる一ノ井川沿いに見ることができ、例年盛りを迎える時期には山吹まつりも開催されるのだそう。
「山吹色」の語源ともなったヤマブキは鮮明な黄金色の花をつけ、ゴールデンウィーク頃のクリアな日差しによく映えます。
神社では御神酒や甘酒も授与されていますから、お酒好きの方にはご利益はもちろんのことそちらも味わっていただきたいところです。

施設名	松尾大社
住所	京都府
電話番号	075-871-5016
拝観時間	9:00～16:00（月～土）、9:00～16:30（日、祝）
料金	境内無料、庭園・神像館共通500円

明るさを増していく太陽の中、色とりどりの花が咲き乱れるこの時期はまさに「百花繚乱」という言葉が相応しいと言えます。
自然と社寺の共演が見せる季節ならではの美しさ、逃さずご堪能くださいね。