【2024年桜特集】善峯寺 ～洛西の桜の園～

一年を通じて観光客の多い京都ですが、桜の季節は紅葉の時期と並びその賑わいは最たるものです。
そのため京都にある桜の名所はどこも大勢の人で花めき、なかなか落ち着いて桜観賞ができません。
けれどひとたび市街地から離れれば、その限りではないのですよ。

穴場仕様が目白押し！絶景の桜スポット

今回ご紹介する善峯寺もそんな桜の穴場の一つ。
京都市とはいえ市内からはずいぶんと遠く、アクセスも難しめなためバスか自家用車、もしくはタクシーでしか向かうことができません。
しかし、逆を言えばそれだけ人が殺到しにくいということでもあるのです。
駐車場は150台分完備され、また境内も広大なのであまり混雑を感じることなく余裕をもって拝観できるという穴場仕様。
何より境内中腹にある「白山　桜あじさい苑」に咲く桜の美しいことと言ったら！
急斜面に点在する桜を高所から一望すれば、気分はまさに極楽浄土といった心地になります。

圧巻の美しさ！桂昌院お手植えしだれ桜

こちらの桜あじさい苑だけでも見事な景観なのですが、善峯寺の桜として外せないのが経堂近くにある「桂昌院しだれ桜」です。
樹齢300年に及ぶこの桜はかの第五代将軍・徳川綱吉の母である桂昌院が手ずからお手植えしたと伝わるもの。
某有名京都観光キャンペーンで紹介されたこともあり、見応えはお墨付きです。
また、善峯寺は山に鎮座する寺社でもあるので、桜の開花は市街地よりやや遅めとなります。
市内の桜が盛りをすぎた時期に見頃となるため、桜観賞の締めとしてお花見に行くのも良いのではないでしょうか。

今や京都でも数少なくなってしまった桜の穴場である善峯寺。
京都市内の桜を充分に楽しんだ方でも、きっと満足していただけるはずですよ。